日暮に暗い淵の影で

いつの日か君が真っ直ぐに人を好きになれるように

脈打つ

哺乳類は心臓の鼓動を20億回打つと死ぬそうである。

 


それでも俺は、死ぬまでドキドキしていたいと強く願う。

 


つまらないものなど切り捨てて

 


"大切"を出来るだけ多くそばに

 


鼓動をはやめて

 


自分の命を上手に使って、生きる喜びを

 

 

 


舎利「なーんて肩っ苦しく言ってるけどさ,俺ももう,最後に鼓動が高鳴ったの,いつだったかすら思い出せないんだよね〜。」


「あまりにも…"つまらない"に慣れ過ぎてしまった。」

 

 

 

◻︎◻︎「人間はどんなことにもすぐ慣れる生き物らしいからな」


「意識しねーとその違和感にすら気付けねーなんて,タチ悪いよほんと」

 

 

 

舎利「だから…近々,飲み会を開こうと思う!」


「話し合いをしようじゃないか。」


「テーマは『最近感じた,自分の本能』について!」

 

 

 

◻︎◻︎「う〜ん,ま,それは良いんだけどさ,お前友達いねーじゃん。」

 

 

 

舎利「…あぅ」